旅行 九州編,  熊本

【1泊2日】熊本・黒川温泉での温泉旅|おすすめスポット&グルメを満喫するモデルコース

阿蘇の雄大な自然と美しい温泉街、そして絶品グルメ。熊本は、心と体を癒してくれる要素がぎゅっと詰まった旅先です。今回は、黒川温泉を中心に、1泊2日で楽しめるおすすめスポットとグルメを巡るモデルコースをご紹介します。

1日目:阿蘇と黒川温泉で自然と湯巡りを満喫

■ 熊本駅から阿蘇へ

午前中に熊本駅を出発し、レンタカーで阿蘇方面へ。車窓から見えるのは、青々と広がる草原と、のびやかに連なる阿蘇五岳。空の青と大地の緑のコントラストが美しく、走っているだけで旅の気分が高まります。

途中で立ち寄った 大観峰 からは、阿蘇盆地と外輪山が織りなす壮大なパノラマが広がります。眼下には雲が流れ、まるで天空から大地を見下ろしているかのような絶景。写真好きにはたまらないスポットです。

■ ランチ:阿蘇赤牛丼お昼は阿蘇市内の有名店「いまきん食堂」へ。炭火で香ばしく焼かれたあか牛の赤身は噛むほどに旨味が広がり、甘辛い特製ダレと温泉卵が絶妙に絡みます。行列必至ですが、待つ価値ありの一品。旅のエネルギーチャージにぴったりです。

■ 黒川温泉で湯めぐりスタート午後は宿泊地の黒川温泉へ移動。山あいの温泉街に一歩足を踏み入れると、木造の旅館や石畳の小道、川沿いの柳が揺れる風景が広がり、まるで昭和の温泉絵巻に迷い込んだよう。

名物の「入湯手形」を購入し、まずは川沿いにある露天風呂へ。木の香りが漂う湯船に浸かりながら、目の前を流れる清流と緑の景色を眺めれば、心も体もほぐれていきます。

次に訪れたのは洞窟風呂のある旅館。薄暗い岩肌の奥から湧き出るお湯に浸かると、外の世界と完全に切り離されたような感覚に包まれます。最後は高台の露天風呂で、夕暮れに染まる山々を一望。温泉街全体がゆったりとした時間に包まれていくのを感じます。

宿泊:自然に抱かれる黒川温泉の旅館

今回宿泊したのは、黒川温泉の中でも自然との一体感を大切にした「やまびこ旅館」。旅館は山あいの静かな場所にあり、敷地内には小川が流れ、四季折々の景色が楽しめます。

特に魅力なのが、広々とした露天風呂「仙人風呂」。直径10メートルを超える岩風呂は、まるで森の中の天然温泉に浸かっているような開放感があります。夜になると、湯けむりの向こうに満天の星空が広がり、耳を澄ませば川のせせらぎが聞こえてきます。

客室は和室を基調とした落ち着いた雰囲気で、一部の部屋には専用の半露天風呂が付いています。窓からは阿蘇の山並みや木々の緑が望め、朝は鳥のさえずりで目覚める贅沢な時間が過ごせます。

夕食は地元の食材を活かした創作会席料理。馬刺し、山菜、川魚、肥後牛など熊本の旬を盛り込んだ料理が一品ずつ丁寧に提供され、見た目も美しく、味も格別です。

黒川温泉らしい「素朴さ」と「上質さ」を兼ね備えた宿で、日常を忘れて心からくつろぐことができました。

2日目:阿蘇の朝と城下町さんぽ

■ 朝風呂と朝のひととき

早朝、外がうっすらと明るくなる頃に目が覚め、露天風呂へ。湯けむりの向こうに阿蘇の山並みが浮かび、鳥のさえずりと川のせせらぎが耳に届きます。ひんやりとした空気と、じんわり体を包む温泉のぬくもり。その対比が心地よく、「ああ、旅に来てよかった」と実感する瞬間です。

朝食は地元食材をふんだんに使った和食御膳。湯豆腐、炊きたての白ごはん、甘いトマトや山菜など、シンプルながら滋味深い味わい。体の中から元気になれます。

■ 阿蘇神社でパワーチャージ宿を出て車で約40分、歴史ある 阿蘇神社 へ。全国でも珍しい横参道を通って楼門へ向かうと、立派な木造建築が出迎えてくれます。境内は静かで凛とした空気に包まれ、旅の安全や今後の健康を祈願。参拝後は、門前町商店街で名物「高菜めし」や「阿蘇ジャージー牛乳ソフト」を味わい、小さな土産物屋を覗くのも楽しいひとときです。

■ 熊本城と城下町散策

午後は熊本市内へ戻り、復興のシンボル 熊本城 を見学。石垣や天守閣の美しさは圧巻で、特に天守から眺める市街地と山並みは絶景です。復旧作業中の姿も、歴史の重みと熊本の強さを感じさせます。

見学後は「桜の馬場 城彩苑」へ。熊本ラーメンの濃厚な豚骨スープでお腹を満たし、からし蓮根やいきなり団子などの郷土グルメを食べ歩き。お土産選びにもぴったりなスポットです。

■ 帰路へ

夕方、熊本駅へ戻り旅は終了。たった1泊2日でも、阿蘇の大自然と黒川温泉の癒し、そして熊本の歴史やグルメをしっかりと堪能できました。

【まとめ】

熊本の魅力は、雄大な自然、泉質豊かな温泉、そして個性豊かなグルメにあります。黒川温泉を中心に巡れば、1泊2日でも十分に充実した旅ができます。週末の癒し旅行や記念日の温泉旅にもおすすめです。